モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
先日、埼玉県のとある企業様から、「職場でのストレスケアって、どんな風に進めていったら良いのでしょうか?」といったご質問を頂きました。
職場でのメンタルケアやモチベーション管理が必要と耳にすることも多いと思いますが、実際にどんな点に気を付けて進めていったら良いのでしょうか?
1.良いストレスと悪いストレスがある
「ストレス=悪いもの・良くないもの」と思われるかも知れませんが、実はストレスには良いストレスと悪いストレスがあります。
良いストレスとは、適度なストレスや本人の成長に繋がるストレス、あるいはパフォーマンスアップに繋がるストレスのことです。
スポーツをイメージしてみると分かりやすいかも知れません。
「練習でも出したことが無いような記録が出た!」や「実力以上の力を出すことができ、試合に勝つことができた!」といった話を聞いたことがあるかと思います。本番や試合と練習を比べると、本番や試合の方が緊張感やプレッシャーがあるものです。こういった緊張感やプレッシャーがプラスの方向に働いた結果、先ほどの例のようなことが起こり得るんですね。
一方、悪いストレスとは、過度なストレスや本人のネガティブビリーフ(=「自分は●●だと」という悪い思い込み)に触れる類のストレスのことです。
悪いストレスが続くと、体調を崩してしまったり、精神的に落ち込んでしまったりといったことが起こります。
つまりストレスケアとは、ストレスを完全にゼロにするのではなく、各人にとっての悪いストレスをいかにして減らすかがポイントとなってくるんですね。
では、各人のネガティブビリーフは、一体どうやって知ることが出来るのでしょうか??
2.思考傾向を知ることで、まずは各自がストレスケアを
「ストレスは出来事に対して感じるものだ」と考えている方が多いかも知れませんが、実はこれ、間違いなんです。
実際は、起こった出来事に対して無意識に・反射的に起こる思考グセに対してストレスを感じているのです。
例えば、職場の上司から怒られてしまったとします。すると、
上司から怒られた→ストレスを感じる
ではなく、
上司から怒られた→自分の評価が下がってしまうのでは?と無意識に考える→ストレスを感じる
といった感じです。
こんな風に、人は起こった出来事に対して、無意識に「思考」をくっ付けます。そして、無意識にくっ付けたネガティブな思考に対して、ストレスを感じたり、落ち込んだりしているのです。
では、無意識に出てくる思考グセをどうやったら知ることができるのでしょうか?
最も簡単な方法は、起こった出来事に対してストレスを感じたら、
「自分は何をストレスに感じているのか?」
と自分自身に問いかけをしてみることです。要は、ストレスを感じた理由を考えてみるってことですね。
先ほどの、職場の上司から怒られたの例に戻ると、
「自分が上司から怒られてストレスを感じているのは、なぜか?」
と考えてみる。
すると、自分の評価が下がるのが怖い・自分は頑張っているのに上司に怒られて怒りを感じる・怒られているのを同僚に見られて恥ずかしい等々、色々な理由が考えられると思います。
大切なのはここからで、出てきた理由=思考グセを客観視することです。
「上司から怒られてイライラしたなぁ」ではなく、「上司から怒られたことで、私は●●と考えたからイライラしたんだなぁ」という風に、客観視する。そうすることで、感じていたストレスが軽減されていきます。
3.ネガティブ思考をシェアすることで、職場全体でストレスケアを
個々人が把握したネガティブな思考傾向を、できる範囲で構いませんので職場でシェアする機会を設けることも大切です。そうすることで、職場のメンバー一人ひとりが、「どんな出来事を、どんな風に捉えているのか?」がお互いに分かるようになります。
また、「どんな出来事を、どんな風に捉えているのか?」がお互いに分かることで、業務指示一つを取っても、「どんな伝え方が効果的か」「どんな伝え方をすると、相手がストレスを感じるのか」が分かるようにもなります。
結果的として、コミュニケーションがスムーズに、そして人間関係でも問題が起こりにくくなり、職場でのストレスケアに繋がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、埼玉県のとある企業様からご質問のあった「職場のストレスケアは、どのように進めていったら良いのか?」について記事にしてみました。
職場でのストレスケアやメンタルケアは、大切だと理解していても後回しになりがちな部分です。と同時に、生産性やモチベーション、さらには退職に密に関係する部分でもあります。
御社も、是非積極的なストレスケアを。
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