モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
落ち込みやすいのは気分だ!と片付けてしまう人って、結構多いですよね。特に男性に多い気がします。
たしかに気分的な場合もあるにはるとは思いますが、「恒常的に落ち込みやすい」「頻繁に落ち込みやすい」人が「落ち込みやすいのは気分だ!」で片付けてしまうと、それ以上どうにもならなくなってしまいます。
そんな場合は、どうしたら良いのでしょうか?
1.落ち込みやすい気分には原因がある
落ち込みやすい気分に限らず、「気分」ってものすごく抽象的で漠然としてます。「●●したい気分」というと、「はっきりした理由はないけど」という意味を暗に含む場合もありますよね。なので、冒頭にも書いたように「落ち込みやすい気分」と捉えてしまうと、なかなか原因と対策に考えがたどり着けなくなってしまいます。
断言できますが、「落ち込みやすい気分」のほとんどは原因が存在します。ただ、いくつもの要素が絡み合っている場合が多いので、見えなくなってしまっているんですね。沢山の紐がこんがらがって解けなくなってしまっているイメージです。
そんな時は、どうしたらこんがらがった紐が解けるのでしょうか?
2.落ち込みやすい気分の「真の感情」を特定する
落ち込みやすいや落ち込むって、すごく抽象的な表現だと思いませんか?
悲しい・自己嫌悪・自責・さみしさ・不安感・イライラ・怒り・孤独感・虚無感・無力感・脱力感・恐怖・心配・・・
これらは人によっては全て「落ち込む」に分類されるんです。
なので、落ち込んでしまった時には「自分が今感じている感情は何なのか?」を特定することがすご~く大切になります。
人が抱く本質的な感情=真の感情は
①喜び ②怒り ③悲しみ ④恐怖
の4つしかないと言われています。これら以外の感情は、言葉は悪いかもですがフェイク感情であり、必ず①~④のいずれかに分類されるそうです。
ですので、「自分が今感じている感情は何なのか?」を特定する際は、上の①~④(①はあり得ないと思いますが・・・)でどれが一番強い感情かを感じてみると良いと思います。
さて、感情の特定が出来たら、次に特定した感情を引き起こした原因の特定をします。あなた自身の感情を真の感情で表現できれば、原因の特定はすんなりできる場合が多いと思います。
原因の特定のポイントは、先に特定した感情をリアルに感じてみることです。
例えば特定した感情が怒りだとしましょう。怒りを頭で考えるのではなく、とても不快だとは思いますが一度怒りの感情を思い出し、どっぷりと浸かってみて下さい。目を閉じて、五感を総動員してイメージしてみて下さい。そうすることで、「自分が何に怒っているのか?」がハッキリと分かると思います。
3.「落ち込みやすい気分」を他人事として観てみる
どうでしょうか?感情の特定と原因の特定はできましたか?
例えばあなたが今、
「仕事でミスをして上司から怒られるかも知れないと、恐怖を感じている」
とします。今の状態って、恐怖を感じている自分が主語になっていますよね?
人は、主語が「I」「We」の時にしか、感情が大きくは動かないと言われています。映画やドラマで感動したりするのは、自分ごととして置き換えて観ている(いわゆる感情移入)からなんです。なので、恐怖を感じている自分を客観視することで、感情の振れ幅が小さくなります。
具体的には、
a)「仕事でミスをして上司から怒られるかも知れないと、恐怖を感じている」
↓
b)「仕事でミスをして上司から怒られるかも知れないと、恐怖を感じている」と私は思っている
といった感じです。この違い分かりますか??
a)は私が恐怖を感じているのに対して、b)は私は思っているんです。つまり、a)は主観的、b)は客観的に特定した原因と感情を観ているってことです。
些細なことと思われるかも知れませんが、客観的に自分を観るだけで感情の振れ幅って大きく減りますよ。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
今回は、特に男性に多い、「落ち込みやすいのは気分だ!」から抜け出す方法について記事にしてみました。
落ち込みやすい気分という抽象的なものを、抽象的なまま考えるのではなく、可能な限り細分化・具体化して客観視することがポイントになります。
落ち込みやすい気分が続いていたり、頻繁に起こる人は、是非試してみて下さい。
=====================
こちらの記事もおすすめです
>>>落ち込みやすいのは性格だと諦めてませんか?【落ち込みの克服】
=====================