部下の指導でストレスが溜まる時の対処法【自分軸を手放す】

モチベーション改善カウンセラーの亀井です。

●部下の指導にイライラする

●部下が言うことを聞かなくて、ストレスが溜まる

●ストレスを溜めずに部下を指導する方法を知りたい

こんな悩みや疑問にお答えします。

✔本記事の内容

●部下の指導でストレスが溜まる原因が分かる

●部下の指導でストレスを溜めないポイントが分かる

●効果的な部下の指導方法が分かる

企業の従業員ケアを含め、1,200人以上のストレスケアを行ってきました。その中で、整理したポイントなどをお伝えできればと思います。

本記事では、部下の指導でストレスが溜まる原因や溜めないポイント、効果的な指導方法について紹介します。

 

1.部下の指導でストレスが溜まる原因

結論から言うと、自分の軸で部下と接しているからストレスが溜まります。

細かい原因は色々とありますが、ざっくりと分けると次の2つになるかと。

●自分軸で部下を判断している

●自分の理想を部下に押し付けている

詳しく見ていきます。

 

自分軸で部下を判断している

部下の指導でストレスを溜めやすい人の特徴に、「部下をジャッジ(判断)している」点が挙げられます。

部下の言動に触れた時に、無意識に「良い・悪い」「正しい・間違っている」といった判断を下しているということ。では、何を元に判断しているかというと、「自分軸」です。

自分軸とは、自分の価値基準や考えのこと。つまり、客観的事実に基づく判断ではなく、主観的に部下を判断しているということです。

主観的な判断は、部下には響かないことが多くあります。あなたと部下の価値観は異なるので、当たり前ですよね。で、響かないと部下に変化が起こらず、結果として上司がストレスを抱えることになる。こんな悪循環がよく見られます。

 

自分の理想を部下に押し付けている

上司は、自分の理想を部下に押し付けてしまっていることがあります。

「リーダーは優秀であるべきだ」

「部下は上司を支えるべきだ」

「仕事は終わるまでやるべきだ」

「報連相はきちんとするべきだ」

等々、人は多かれ少なかれ、自分の理想の中で生きているのです。

上司が持っている「~べき」は、あくまで上司の理想です。しかし、部下を見る時に、自分の「~べき」と照らし合わせて見てしまいがちです。当然、この「~べき」は、上司にとっての理想に過ぎないので、部下がやらない、できないのは当たり前のこと。

部下を自分の理想と照らし合わせている人は、ストレスを抱えがちになります。

 

2.部下の指導でストレスを溜めないポイント

部下の指導でストレスを溜めないポイントは、自分軸を手放すこと。

手放すための特に重要なポイントは、以下の通りです。

●相手は変えられない

●自分の理想を押し付けない

●期待値のすり合わせをする

順番に見ていきます。

 

部下は変えられない

部下は基本的には変えられません。小さい子どもならいざ知らず、20歳を超えたような大人の価値観が変わることは、そうそうありません。※価値観部分の話であって、能力的な話ではないので誤解の無いようお願いします。

なぜならば、価値観は物心ついたころから形成されてきたもので、部下にとっては「太陽が東から昇る」レベルの当たり前のことだから。

部下の指導でストレスを抱えてしまう人の多くは、この価値観部分を自分に合わせようと頑張っています。でも、部下の価値観は変わらないのでイライラする。

まずは、部下を変えようという意識を手放すことが、部下の指導でストレスを溜めないポイントになります。

 

自分の理想を押し付けない

部下の指導でストレスを抱える上司は、自分の「~べき」と照らし合わせて部下を判断してしまいます。しかし、これがストレスの大きな原因。

上記の通り、上司の理想と部下の理想は異なって当然です。なぜならば、持っている価値観が異なるから。

理想が異なる部下に自分の理想を押し付けることは、例えば男性の部下に対して「●●(部下)は、なんで女性じゃないんだ!」というくらい意味のないこと。

部下を指導するときは、自分の理想はいったん手放すことが、ストレスを溜めないポイントです。

 

期待値のすり合わせをする

部下を指導していると、自分の水準と部下の水準が合わないという理由でストレスが溜まることがあります。

例えば、あなたが「資料作成やっておいて。なる早で!」と頼んだことに対し、部下が1週間後に出してきてイライラしたなんて経験があるかと思います。この例は指示の出し方に相当問題ありですが、似たようなことが頻繁に起こったりします。

原因は、お互いの期待値をすり合わせていないから。例の場合なら、”なる早”のスピード感ですね。

なので、部下を指導するときは、自分の期待値を当たり前と思わずに、部下の期待値をすり合わせをすることが、ストレスを溜めないポイントになります。

 

3.部下の効果的な指導方法

結論から言うと、部下を「人として」尊重することが大事。

人として尊重するために大切なポイントは沢山ありますが、特に気をつけたいのは以下の点になります。

●部下の背景を理解する

●部下に決めさせる

●個別とグループの使い分け

順番に見ていきます。

 

部下の背景を理解する

部下の背景を理解することが大切です。部下の言い分を理解するとも言えます。

なぜなら、自分のことを理解していない相手の話よりも、理解してくれている相手の話の方が聞こうという気になりますよね。

例えば、駅ですれ違った見ず知らずの人に、「リーダーとは・・・」みたいな話しを語られても迷惑なだけですよね。それと一緒で部下も、自分のことを理解してくれていない上司から指導されても、迷惑に感じるだけです。

部下の背景を理解するためには、まずは部下の話を徹底的に聴くことが大切になります。単に部下の状況を把握するだけではなく、「部下がどんな価値観を持っているのか?」や「部下がどんな考えで仕事をしているのか?」などを、じっくりと聴いてあげると良いと思います。

こうすることで、部下は「この上司は自分のことを理解してくれている」という安心感につながり、指導をしやすくなります。

 

部下に決めさせる

部下を指導する時は、部下に選択権を持たせることが大切になります。

なぜなら、部下に限らずですが、”人は与えられたことよりも、自分で決めたことの方がモチベーションが上がる”から。

例えば、会社から言われた残業よりも、自分で必要性を感じてした残業の方が集中出来たりします。

ですので、部下を指導する時は、部下自身に決めさせることを重視すると良いでしょう。

 

個別とグループの使い分け

個別指導の重要性は「1on1ミーティングで大事なこと」などでも書いていますが、指導を個別でするのかグループでするのかの使い分けが大切です。

なぜならば、指導する内容によっては「自分には責任はない」という気持ちになりがちだから。

会議で売上未達についての指導をしても、効果が出にくいのがいい例です。この場合は、会議などの複数人がいる場ではなく、個別面談を通じての指導が効果的となります。

ですので、部下へ指導に内容によって、個別指導・グループ指導を使い分けることが大切になります。

 

まとめ

本記事では、部下の指導でストレスが溜まる原因や溜めないポイント、効果的な指導方法について紹介しました。

部下の指導でストレスを溜めないポイントは、”自分軸を手放す”ことです。

いきなりは難しいかも知れませんが、本記事の内容を意識して部下の指導に当たることで、ストレスが溜まりにくくなっていきますよ。

※部下のストレスマネジメントに関してまとめていますので、ぜひご覧下さい。

部下のストレス解消完全マップ【気づき方から解消法、NG行動まで徹底解説】

 

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