企業におけるメンタルヘルス対策の事例

モチベーション改善カウンセラーの亀井です。

「メンタルヘルス対策が大切なのは理解しているが、実際に何をしたら良いのか分からない」

こんなお問合せがを、企業の代表の方や管理職の方から頂きます。

自社でメンタルヘルス対策を行おうと思った時に、実際に何をしたら良いのかのヒントを、以前の記事を参考にしながら紹介します。

 

1.そもそもメンタルヘルスとは

メンタルヘルスとは、一言で言うと「精神面における健康」のことを指します。

世界保健機関(WHO)によると、

「精神障害でないだけでなく、自身の可能性を実現し、共同体が実りあるように貢献して、十全にあること」

とあります。

つまり、メンタルヘルス対策=従業員が精神的に病まないようにすることと考えている経営者の方は非常に多いのですが、大きな間違いということになりますね。

 

2.メンタルヘルス対策のメリットと方法

企業でメンタルヘルス対策を行おうとすると、一般的に既存の業務にプラスアルファの業務が加わります。つまり、少なからず金銭的、時間的、人的コストがかかってくるということになります。にもかかわらず、年々メンタルヘルス対策に取り組む企業が増えているのは、どんなメリットがあるからなのでしょうか?また、メンタルヘルス対策を行うには、どんな方法があるのでしょうか?

 

メリット1)メンタル不調による退職者の抑制

メンタル不調に陥ってしまった社員は、当然のことながら退職のリスクが劇的に高まります。最悪のケースだと、メンタル不調に陥った社員から会社が訴えられるケースもあります。

メンタルヘルス対策を行う事で、こうしたリスクを軽減できます。

 

メリット2)職場の健康リスクマネジメント

メンタル不調に陥ってしまった社員は、遅刻や早退、欠勤が増えてきます。社員の遅刻や早退、欠勤が増えれば、日々の業務に支障が出てしまうのは当然です。

メンタルヘルス対策を行う事で、普段通りの出勤できなくなってしまう前に、フォローする事が可能となります。

 

メリット3)生産性の向上

冒頭にも書きましたが、メンタルヘルス対策は社員が病まないようにすることだけではなく、社員の心の健康レベルを引き上げることも含まれます。社員一人ひとりの心が健康になれば、当然会社全体の心の健康レベルも引き上がる事になります。

メンタルヘルス対策を通じ、社員一人ひとりのモチベーションが上がることで、職場の活性化や生産性の更なる向上に繋がり、結果として組織力を強化することが出来ます。

 

メンタルヘルス対策1)セルフケア

セルフケアとは、社員が自分で自分のケアを行うことを言います。

全社員がメンタルヘルスの基本的な知識やスキルを身に付けることで、同僚やチームメンバーがお互いにケアをすることも可能です。

 

メンタルヘルス対策2)ラインケア

ラインケアとは、上司が部下に対して行うケアになります。

日頃から部下と直接接する機会が多い上司だからこそ、部下のちょっとした変化にも敏感に気付くことができ、状態が深刻化する前にケアが可能となります。

 

メンタルヘルス対策3)専門家によるケア

従業員数50人以上の会社には、産業医の選任が義務付けられているように、メンタルケアには専門的な知識やスキルが必要となる場合も多くあります。

セルフケアやラインケアを試してみたが、上手く機能しない場合には、専門家に相談をしてみることをおススメします。

 

メンタルヘルス対策を行う3つのメリットと、3つの方法を簡単に紹介しました。詳しく知りたい方は、参考記事:企業でのメンタルヘルス対策の重要性をご参照下さい。

 

3.企業のメンタルヘルス対策事例

最後に、メンタルヘルス対策を実際に行った企業の事例をご紹介します。

事例1)飲食店A社

A社は業界的に、長時間かつ時間帯がバラバラな勤務体系が常態化しており、メンタル不調者が休職し、そのまま退職してしまう流れに歯止めが利かない状況が続いていました。

そこでA社が力を入れたのが、ラインケアを活用し、メンタル不調が深刻化する前に対応することです。各店の店長や副店長が、自店の従業員に対し、「普段と比べてどうか?」という視点で一人ひとりの状態を把握し、異変を感じたら面談を行いました。また、週1回の1on1ミーティング(参考記事:1on1ミーティングで大事なこと)も仕組化しました。

こうした取り組みにより、実施店舗の従業員離職率が、前年対比で50%以上減少しました。

 

事例2)障害者施設B社

B社の職員の多くは介護職ですが、介護の仕事は力仕事なだけでなく、障害を持った方の気持ちを理解して行うことが大切であり、心身ともにかなりハードな仕事となります。こうした状況の中、現場ではなかなか従業員が定着せず、施設長を始めとする管理職の人達が疲弊し切ってしまっていました。

そこでB社は、まず管理職を対象に、専門家によるメンタルケアセッションを導入しました。複数回に渡るセッションの中で、管理職の人達はラインケアについても学びました。

その後、数回に渡るセルフケア研修と管理職による部下へのラインケアを継続的に行った結果、メンタル不調を理由とする退職者が3年連続でゼロとなりました。

 

まとめ

今回は、企業におけるメンタルヘルス対策の事例について記事にしました。

メンタルケア対策は継続的に行うことが重要となります。そして、継続的に行うためには、自社で仕組化することが必要不可欠です。

まずは自社でセルフケアやラインケアを行ってみて、上手くいかない場合は専門家に相談してみてはどうでしょうか。

 

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