モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
「部下から退職の意思を伝えらえたのですが、どうやって引き留めたら良いでしょうか？」
こんな相談を頻繁に頂きます。
正直な所、退職の意思を伝えられた場合、引き留めることはかなり難しいと言わざるを得ません。
本人が退職の意思を固める前に発することが多い、ストレスサインにいち早く気づいてあげることが重要なのです。
本記事では、部下のストレスにいち早く気づくために重要なポイントを紹介します。
1.部下の退職理由はウソが多い
「家庭の事情で・・・」
「親の介護で実家に帰ることになって・・・」
「自分のやりたいことが見つかって・・・」
上司から退職理由を尋ねられた部下は、こういった理由を話すことが多く見られます。
しかし、これらの大半は、『ウソ』です。
退職の意思を固めた部下は、正直な退職理由を会社に言わないものです。
本心では、
「上司の●●さんが嫌いだから」
や
「給料が安いから」
と思っていたとしても、部下からするとなかなか言い難いものです。
そのため、聞いた人が、「それは仕方ないね・・・」と思ってしまうような理由を、架空に設定するケースがほとんどなのです。
では、部下が退職する本当の理由は何なのでしょうか？
大手転職サイトのアンケート調査によると、退職理由の第一位は「人間関係」だそうです。
人間関係は、職場ストレスの最大要因となり得るものですので、納得の第一位です。
2.部下が退職の意思を固めてからでは遅い
冒頭に書いた通り、部下から退職の意思を伝えられてから、「どうやって引き留めようか・・・」と考えても、既に手遅れです。
部下からの、「退職を考えている」や「退職したいと思う」という話は、相談ではありません。
部下本人の中では、散々考えて意思決定をしたことを、伝えてきています。
また、大半の場合は、退職の意思を伝える時には、次の就職先が決まっていたりもします。
そのため、部下が退職の意思を固めてから引き留めようとしても、難しい場合がほとんどとなるのです。
上記の通り、退職の意思を固める、部下本人は色々と考えます。
つまり、退職の意思を固めるのには、ある程度の時間がかかるのです。
この考えている時間は、「普段と様子が違う」ことが多々見られる傾向があります。
これらのことを、「退職を考えている」「部下がストレスを溜めている」サインとして、上司が気づけるか、認識できるかが、退職を引き留められるかどうかに大きく影響してきます。
3.部下のストレスサイン
ストレスから退職を考えている部下が、どんなサインを出すのか？
ここでは、代表的な部下のストレスサインを紹介します。
（詳しくは、記事：「あなたの部下は大丈夫？ストレスを抱えている時に出る3つのサイン」をご参照下さい。）
サイン1）「いつもと」言動が違う
代表的なサインの1つとして、「いつもと」比べて言動が変化することがあります。
笑う回数が減ったり、ボーっとしていることが増える、イライラすることが増える等、現れる反応は人それぞれ異なります。
共通しているのは、「いつもと」比べて様子が異なるという点です。
サイン2）「いつもより」体調不良を訴えることが増える
部下のストレスサインとして、「いつもより」体調不良を訴えることが増えることも見られます。
腹痛や食欲不振、睡眠不足等、現れる反応は様々です。
また、体調不良を訴えずに我慢をしていることも多くありますので、注意深く観察することが大切です。
サイン3）「いつもより」ミスが増える
部下のストレスサインとして、「いつもより」ミスが増えることも多く見られます。
特に難しい仕事ではないのに、ミスをしてしまう。
今までは問題なく出来ていた仕事なのに、ミスが目立つ。
こんな時は、ストレスが溜まっているサインかも知れません。
代表的な3つのサインを簡単に紹介しましたが、いずれにも共通しているのが、
「いつもと違う」
ということです。
そして、この「いつもと違う」ことに気づくためには、日頃からの部下との密なコミュニケーションや部下のことを良く観察することが重要になります。
まとめ
本記事では、退職を決意してからでは遅い！部下のストレスにいち早く気づくための3つのポイントについて紹介しました。
部下が退職の意思を伝えてきてから、焦って対応するのではなく、日頃から部下のストレス状況をよく観察し、異変に敏感に気づくことが重要になります。
ここで紹介したポイント以外にも、部下のメンタル不調のサインは多くあるので、詳しく知りたい方はこちらから、無料チェックリストをダウンロードしてくださいね。
※部下のストレスマネジメントに関してまとめていますので、ぜひご覧下さい。
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