モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
あなたの部下にも、仕事の失敗で落ち込む部下はいるのではないでしょうか?
落ち込んでいる状態だと、仕事のパフォーマンスも低下しがちになるものです。上司の立場から見ると、落ち込んでないでやることをやって欲しいものですよね。
仕事の失敗で部下が落ち込んでいる時、あなたはどうしていますか?
1.そもそも、なぜ落ち込むのか?
人は落ち込む時に、「仕事で失敗して落ち込んでいる」と出来事に対して落ち込んでいるように感じます。
でも実はこれ、大きな間違いなんです。
人は基本的に、その人が持っているネガティブな自動思考に対して落ち込んでいるのです。
確かに仕事で失敗をすると落ち込む人は多いとは思います。
仕事で失敗した【出来事】 → 落ち込む【感情】
という流れですね。
でもこれって一部抜けているものがあって、正確には
仕事で失敗した【出来事】 → 自分は何てダメなやつなんだと思う【自動思考】 → 落ち込む【感情】
となっているんです。
人は出来事や物事に対して、無意識に思考を挟んでいます。これは、楽しい出来事や嬉しい出来事に対しても同じです。そして、無意識に挟んだネガティブな思考に対して、凹んだり落ち込んだりしているんです。つまり、出来事に対して落ち込んでいるのではなく、出来事に対して自分が勝手にくっ付けた自動思考に対して落ち込んでいるということです。
では、仕事で失敗した時の落ち込みを効果的に解消するには、どうしたらよいのでしょうか?
2.落ち込みを効果的に解消するには?
落ち込みを効果的に解消するには、次の3ステップをおススメします。
①落ち込む感情を特定する
そもそも、「落ち込む」って一体どんな状態でしょうか?
失敗をした自分に怒っているかもしれませんし、悲しんでいるかもしれません。あるいは、失敗を上司に注意されてイライラしているかもしれませんし、会社からの評価が下がることを不安に思っているのかもしれません。なんとなくモヤモヤしているという人もいると思います。
今挙げたような、怒り・悲しみ・イライラ・不安・モヤモヤ・・・
全て「落ち込む」になってしまうんです。
こう考えると、「落ち込む」って物凄く抽象的な感情だと思いませんか?(落ち込みについて【落ち込みやすい人は、●●が原因!】に詳しく書いてます)
感情に限らず、抽象的なものを抽象的なまま考えていても、なかなか考えが進まないし解決にも繋がりにくいですよね。なので、仕事の失敗で落ち込む時の解消法のステップ1として、抽象的な「落ち込む」という感情を具体的な言葉で言い換えてみましょう。
人の感情は色々ありますが、「喜び」「悲しみ」「怒り」「恐怖」以外は全てフェイク感情と言われています。
ですので、言い換える際は上の4つ(喜びは無いと思うので、実質3つ)の中から一番しっくりくる感情を選んでみて下さい。
②落ち込む感情を引き起こしている原因を特定する
どうでしたか?「落ち込む」を他の言葉で言い換えられましたか?
解消法のステップ2は、言い換えができたら、次にその感情を引き起こした原因を探っていきます。
先述の通り、人は起こった出来事に対して何かしらの意味づけを勝手に・無意識に行って、その意味づけによって感情が動きます。なので、感情を引き起こした出来事を探るのではなく、出来事に対してその人が「どんな意味づけを(勝手に)しているのか」を探っていきます。
例えばその人が、仕事の失敗に対して感じているのが「恐怖」だとします。すると、
仕事の失敗 → 恐怖
となりますね。
ここで、「なぜ恐怖を感じているのか?どの部分に恐怖を感じているのか?」と考えてみて下さい。そうすると、会社からの評価が下がって会社に居づらくなると思うからかもしれませんし、失敗を取り返せないと思っているからかもしれません。つまり、実際は
仕事の失敗【出来事】 → 会社からの評価が下がって会社に居づらくなる(と勝手に思う)【自動思考】 → 恐怖【感情】
となっているんですね。
自動思考の部分は、普段は無意識に言葉にされずに済まされている部分なので、一番しっくりくる、腹落ちするものが見つかるまでじっくりと考えてみて下さいね。
③落ち込む感情の原因を客観的に検証する
無意識にしている意味づけの特定が出来たら、解消法のステップ3として、自動思考による意味づけが「本当にそうなのか?」を検証してみましょう。検証する時には必ず、「事実・客観的根拠」に基づいて検証をしてください。間違っても、あなたの主観や思い込みからではNGですよ。
先ほどの例で考えると、仕事で失敗することで、会社の評価が下がって会社に居づらくなると(勝手に)意味づけをしています。
これって本当にそうなのでしょうか???
日ごろからパワハラやモラハラが横行しているようなブ●ック企業ならその通りかも知れませんが、そうではない限り仕事のミスが会社に居づらくなることに直結するパターンって、意外と少ないのではないでしょうか?
また、ミスで会社からチェックが厳しくなる面もあるかもしれませんが、同僚などの職場の人間関係(職場の人間関係の詳しい記事はこちら)の悪化につながるパターンも少ないのではないでしょうか?
このように、「事実・客観的根拠」に基づいて検証をしてみることで、ネガティブな意味づけのほとんどが「その人の思い込み」であることに気づけると思います。自動思考による思い込みがネガティブな感情を作り出している。このことに気づくだけで、落ち込んでいる状態を解消しやすくなります。
3.落ち込む部下への対処法は?
少し長くなりましたが、落ち込むメカニズムを説明してきました。
では、実際に仕事の失敗で落ち込む部下に、どうやって落とし込んだら良いのでしょうか?
部下に落とし込む際のポイントは、以下の2点です。
①自分で気づかせる
ポイントの1つ目は、「どんな自動思考を持っているかを自分で気づかせる」ということです。
上司からの一方的な説明や押し付けはNG。「どうしてそう思うのか?」等、質問を何度も投げかけて、部下が持っている自動思考を自分で認識させることが大切です。
②日頃からコミュニケーションを密に
部下へ投げかける質問を効果的にするためは、信頼関係を築いていることが前提となります。
部下からの相談事にはきちんと時間を取る、定期的に1on1ミーティング(詳しくはこちら)を行う等、日頃からの密なコミュニケーションを意識しましょう。
日頃から密なコミュニケーションを心掛けることで、部下が落ち込む前にケアを出来るケースも増えます。
まとめ
今回は、仕事の失敗で落ち込む部下への対処法を記事にしました。
まずは上司であるあなたが、落ち込むメカニズムを理解し、部下が自分で気づけるようにフォローしていくことが大切です。
あなたの部下が仕事の失敗で落ち込んでいたら、今回のステップを活用しフォローしてあげて下さい。
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