近年、企業の組織形態において自律型組織が注目を集めています。
本記事では、
●自律型組織って何?
●従来の組織形態と何が違うの?
●なんで注目されてるの?
といった疑問に答えていきます。
私は普段、コーチングをベースにし、カウンセリングや認知行動療法、コンサルティングのノウハウも取り入れ、「社員が自ら考え行動する」組織の構築支援をおこなっています。
これまでに、教育・物流・小売・士業・福祉など様々な業種の企業への導入実績があります。
こうした視点から、自律型組織について解説していきます。
1.自律型組織とは

結論から言うと、自律型組織とは「社員が自ら考え判断し、行動できる組織」のことです。
こう聞くと、「え?社員が好き勝手に行動するのはマズいんじゃない?」と思う方もいらっしゃいますが、好き勝手に行動するのとは全く別物です。
なぜなら、自律と自立は全く別物だから。
✓自律と自立の違い
●自律:自分で自分の行いを規制すること。外部からの力にしばられないで、自分の立てた規範に従って行動すること。
●自立:他への従属から離れてひとりだちすること。他の力をかりることなく、また他に従属することなしに存続すること
(出典:コトバンク)
要は、
●自律:会社の指針に従って、自分で自分の行動を規制すること。
●自立:会社の指針は関係なく、自分で自分の行動を決めること。
となります。
ですので、自律型組織を構築することで、個々が好き勝手に行動するのではなく、行動指針をしっかりと理解し沿った形で行動することができるのです。
2.従来型組織との違い

自律型組織と従来型組織の違いは色々ありますが、意思決定機能が大きな違いになります。
(※ここで言う従来型組織とは、管理型組織/ピラミッド型組織を指します。)
簡単に説明すると以下の通りです。
✓従来型組織:
●意思決定はトップ
●意思決定までに何人も決裁者を通さなくてはならず、時間がかかる場合が多い
●上司の役割は、部下への指示命令及び実行管理
✓自律型組織:
●意思決定は各メンバー
●各人が裁量を持っているので、意思決定がスピーディー
●上司の役割は、部下へのフィードバック及び実行支援
※そもそも「上司」という役割が無い場合もある
3.自律型組織が注目を集めている理由

特に近年、自律型組織は注目を集めています。
主な理由は以下の通り。
理由①:リモートワークの普及
理由②:変化のスピードが速い
順番に説明します。
理由①:リモートワークの普及
昨今のコロナウィルスの影響で、企業におけるリモートワークの流れが一気に加速しました。
リモートワークでは、従来型のように上司が部下の動きに目を光らせて管理することができません。また、指示命令もオフィスのようにリアルタイムで出すことが難しい。
そのため、従来型組織のやり方が合わなくなってきているのです。
理由②:変化のスピードが速い
VUCA(ブーカ)という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
VUCAとは、
●Volatility:変動性
●Uncertainty:不確実性
●Complexity:複雑性
●Ambiguity:曖昧性
の頭文字を並べた言葉で、不確実性が高く将来の予想が困難な状況であることを表す造語になります。
このVUCAが表すように、企業を取り巻く環境は、変化のスピードが非常に速くなっています。
そのため、従来型組織では「意思決定~実行」までに時間がかかり、スピードが間に合わないことが多くなってきています。
上記の理由から、自律型組織が注目を集めているのです。
4.まとめ
本記事では、自律型組織の概要について簡単に説明をしました。
今後、これまで以上に従来型組織から自律型組織への切り替えが加速するのは確実だと思います。
まだ従来型の組織運営をされている読者の方がいらっゃれば、自律型組織の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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