モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
●辞める部下が多くて困っている。
●辞める部下のサインを知りたい。
●辞める部下を引き止める方法を知りたい。
部下をお持ちの方の、こうした悩みや疑問についてお答えします。
私自身、企業の従業員ケアを含め、1,200人以上のメンタルケアを行ってきました。その中で整理したポイントなどを、できるだけ分かりやすくお伝えできればと思います。
本記事では、”部下が辞めることについて、上司として抑えておきたいこと”を網羅的に紹介していきます。
必ずやヒントとなることがあると思いますので、部下が辞めることで悩んでいる人は、ぜひご覧下さい。
1.部下が辞める理由
部下が辞める本質的な理由で主なものは、以下の通りです。
●人間関係のストレス
●やりがいを感じない
●成長が見込めない
●会社のビジョンや方向性が見えない
●オーバータスク
上記の中でも、特に多いのが人間関係のストレスです。
なぜなら、部下はマズローの言うところの”社会的欲求”を求めているから。会社という社会集団に所属することで、安心感を得たいということです。
「あれ?自分の部下は他の理由だったけど・・・?」と思う人もいるかも知れませんが、残念ながら辞める部下が会社に伝える理由の大半はウソです。辞めることを決めたのに、わざわざ波風を立てる必要はないだろうと考え、「実家に帰る」「やりたいことが見つかった」などの当たり障りのない理由を伝えるものです。
ですので、部下が辞める本質的な理由で主なものは、上記の5つになるのです。
部下が辞める理由について、以下の記事で詳しく書いていますので、ご覧下さい。
2.辞めることを考えている部下が出すサイン
辞めることを考えている部下は、多かれ少なかれサインを出すものです。
代表的なサインは、以下の通りです。
●サイン①:コミュニケーションが大幅に減る
●サイン②:急に受け身になる
●サイン③ギリギリに出勤し、定時で帰る
●サイン④:会議などでの発言が少なくなる
●サイン⑤:会社のイベントに参加しなくなる
●サイン⑥:引継ぎを意識したコミュニケーションをしている
●サイン⑦:急に不満を言わなくなった
●サイン⑧:表情が常に穏やか
●サイン⑨:有給休暇を消化したがる
●サイン⑩:隠れて電話をする頻度が増えた
●サイン⑪:就業規則を細かくチェックしている
●サイン⑫:資格取得に熱が入っている
●サイン⑬:中長期的な業務に消極的
●サイン⑭:急に清潔感のある身だしなみになった
●サイン⑮:会社以外のところでビジネスを始めた
これらのサインに気づくためのポイントは、”いつもと比べて”です。
例えば、「もともとは周囲とのコミュニケーションを円滑に行っていた部下が、急にコミュニケーションをしなくなった」という感じ。
ですので、”いつもと比べてどうか?”を注視することで、部下の会社を辞めるサイン・前兆に気づくためのポイントになるのです。
部下が辞めることを考えている時に出すサインについて、以下の記事で詳しく書いていますので、ご覧下さい。
3.「辞める」と言われた時の引き止め方
結論から言うと、部下が辞めることを決意してから引き止めるのは、無理とまでは言いませんが、かなり難易度が高いです。
なぜなら、部下は退職の意思を上司に伝えるまで、考えて考えて考え抜いて結論を出しています。引き止めるということは、その結論をひっくり返す作業になるからです。
では、どうしたらいいのかと言うと、部下が辞めることを決意する前に対処をすることが重要。
具体的には、部下とのコミュニケーション不足を解消することが重要になります。
ここで言うコミュニケーションとは、「業務指示」や「日々の雑談」とは少し違います。
部下の話を徹底的に聞くことが大事になるのです。
その際は、
●最後まで部下の話を聞き切る
●部下の話を否定しない
●求められていないアドバイスをしない
ことが非常に大切なポイントになります。
辞めると言われた時の引き止め方について、以下の記事で詳しく書いていますので、ご覧下さい。
4.部下が辞めるショックを和らげる方法
部下が辞めることを決意する前に対処をしたとしても、辞める部下は出てしまうものです。
部下が辞めると、上司はショックを受けることが多くあります。
そんなショックを和らげる方法として、以下の3ステップをおすすめします。
●ステップ1:感情を特定する
●ステップ2:意味づけを特定する
●ステップ3:意味づけの反論を考える
部下が辞める時に限らず、ショックを受けた際はこの方法が非常に効果的です。ぜひ試してみて下さい。
部下が辞めるショックを和らげる方法について、以下の記事で詳しく書いていますので、ご覧下さい。
まとめ:辞めることを部下が決意する前に、対処することが重要
本記事では、”部下が辞めることについて、上司として抑えておきたいこと”を網羅的に紹介しました。
部下が辞めることを決意してから引き止めることは難しいので、その前に対処をすることが重要になります。
部下が辞めることに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみて下さい。