モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
●部下から「辞めたい」と突然言われてしまった。
●部下が会社を辞めることを考えている時の”サイン”みたいなものがあれば知りたい。
●サインが見られた時、上司としてどう対処したら良いか知りたい。
こうした悩みにお答えします。
私自身、企業の従業員ケアを含め、1,200人以上のストレスケアを行ってきました。その中で整理したポイントなどを、できるだけ分かりやすくお伝えできればと思います。
本記事では、部下が会社を辞めるサインと、サインが見られた時の対処法について紹介します。
1.【見逃し厳禁】部下が会社を辞めるサイン・前兆15選
結論から言うと、”いつもと比べて”が会社を辞めるサイン・前兆に気づくためのポイントになります。
以下の点を”いつもと比べてどうか?”見てみると、サインに気づくことができます。
●サイン①:コミュニケーションが大幅に減る
●サイン②:急に受け身になる
●サイン③ギリギリに出勤し、定時で帰る
●サイン④:会議などでの発言が少なくなる
●サイン⑤:会社のイベントに参加しなくなる
●サイン⑥:引継ぎを意識したコミュニケーションをしている
●サイン⑦:急に不満を言わなくなった
●サイン⑧:表情が常に穏やか
●サイン⑨:有給休暇を消化したがる
●サイン⑩:隠れて電話をする頻度が増えた
●サイン⑪:就業規則を細かくチェックしている
●サイン⑫:資格取得に熱が入っている
●サイン⑬:中長期的な業務に消極的
●サイン⑭:急に清潔感のある身だしなみになった
●サイン⑮:会社以外のところでビジネスを始めた
詳しく見ていきます。
サイン①:コミュニケーションが大幅に減る
上司が話しかけても上の空。休憩時間やランチの時間も、一人で過ごすことが増えた。こんな部下は、辞めることを考えているサインかも知れません。
なぜなら、会社を辞めることを考えている部下は、社内の人間関係に興味が薄れてしまうから。
そのため、必要最低限のコミュニケーション以外、取らなくなる傾向が見られます。
サイン②:急に受け身になる
今までは上司に意見を言ったり、反対を態度で示していた部下が、上司の指示を素直に聞くようになったら、辞めることを考えているサインかもしれません。
「自分は辞めるから揉めても意味がない」といった割り切りの感情が原因です。揉めること自体は、誰しもが避けたいことですから。
ですので、急に素直に上司の指示に従うようになったら、会社を辞めることを考えているサインかもしれません。
サイン③:ギリギリに出勤し、定時で帰る
時間に余裕をもって行動していた部下が、急に時間ギリギリで行動するようになったら、辞めることを考えているサインかもしれません。
退職を考えたり、決意したりすると、どうしてもそこに時間を割こうという気にはなれませんよね?そのため、時間ギリギリで行動するようになるのです。
サイン④:会議などでの発言が少なくなる
会社を辞めることを考えている部下は、仕事に対しての当事者意識が薄れてきます。
そのため、会議などでの発言が少なくなります。
特に、中長期的なスパンのことを話し合っている時に顕著に見られます。
サイン⑤:会社のイベントに参加しなくなる
会社を辞めることを考えている部下は、会社の飲み会などのイベントに参加しなくなります。
なぜなら、社内の人間関係は「今後の役に立たない」と考えるようになるから。
ですので、プライベートの環境に大きな変化がないのに、急に飲み会などの付き合いが悪くなったら、退職を考えているサインかもしれません。
サイン⑥:引継ぎを意識したコミュニケーションをしている
自分の部下や同僚への引継ぎを意識し始めたら、要注意です。
なぜなら、会社を辞めることを決めた部下は、「いかにスムーズに退職をするか」に注力するようになるから。
そのため、特に上司からの指示がないのに、自分の部下や同僚への引継ぎをし始めたら、会社を辞めることを決意したサインかもしれません。
サイン⑦:急に不満を言わなくなった
これまで会社への不満をいつも口にしていた部下が、突然大人しくなったら辞めることを考えている前兆かも知れません。
もちろん、部下が不満に思っていたことが解決されたのなら問題ありません。しかし、状況に変化がないのに、急に大人しくなったら要注意。
なぜなら、会社に対して”見切り”をつけてしまった可能性が非常に高いからです。
ですので、会社の不満をいつも言っていた部下が、急に大人しくなったら要注意です。
サイン⑧:表情が常に穏やか
会社を辞めることを考えている部下は、自分の中で葛藤が起こっています。そのため、表情が険しくなりがちです。
しかし、会社を辞めることを決意した部下は、自分の中ではスッキリとした状態になります。
ですので、表情が常に穏やかな状態は、部下が退職を決意した表れかもしれません。
サイン⑨:有給休暇を消化したがる
有給休暇は原則、退職前に消化するもの。
そのため、計画的に会社を辞める準備を進めている部下は、有給休暇の消化を急ぐ傾向が見られます。
サイン⑩:隠れて電話をする頻度が増えた
仕事中に私用の電話での離席が増えたら、会社を辞めることを考えているサインかもしれません。
なぜなら、すでに転職エージェントや他の企業とのコンタクトを取っている可能性が高いから。
ですので、離席して隠れて電話をするような素振りが見られたら、部下が退職を考えているサインかもしれません。
サイン⑪:就業規則を細かくチェックしている
部下が就業規則を細かくチェックするようになったら、会社を辞めることを考えているサインかも知れません。
なぜならば、転職活動をスムーズに行うためには、就業規則の把握は必要だからです。また、普通に在籍をしている社員が、就業規則を細かくチェックする機会は少ないもの。
ですので、就業規則を細かくチェックしている部下は、退職を考えいているサインかもしれません。
サイン⑫:資格取得に熱が入っている
自分のスキルアップのために、資格取得をする部下は多いもの。
しかし、今の仕事と全く関係のない資格やスキルの習得に力を入れている場合は要注意です。
これまでとは別業界への転職を考えている部下に、こうした行動が見られる傾向があります。
サイン⑬:中長期的な業務に消極的
会社を辞めることを考えている部下は、中長期的なスパンの業務に消極的になります。
なぜなら、「その頃には、自分は会社にいないかもしれない」という考えが働くから。
ですので、数か月先までかかるような業務に消極的になったら、部下が退職を考えているサインかもしれません。
サイン⑭:急に清潔感のある身だしなみになった
清潔感のある身だしなみは褒められるべきことですが、急に面接で好感が持たれるようなリクルートスタイルで出勤するようになったら、要注意です。
なぜなら、転職エージェントとコンタクトを取っていると、急な面接が入る場合があります。こうした時に対応できるように、リクルートスタイルで出勤しているから。
ですので、部下が急に清潔感のある身だしなみになったら、退職を考えているサインかもしれません。
サイン⑮:会社以外のところでビジネスを始めた
副業をOKとしている会社が増えてきていますが、副業が軌道に乗れば、そっちを本業にしようと考えるのは当然の流れです。
「将来的に起業したい」「スキルアップをしたい」という理由で始める副業は大歓迎ですが、退職のリスクにもなり得ることを会社は認識しておく必要があります。
上記のサインは、ほんの一例です。
繰り返しになりますが、”いつもと比べて”が見る時のポイントになります。
では、部下に会社を辞めることを考えているサインが見られた場合、どう対処したら良いのでしょうか?
次の章で紹介します。
2.部下が辞めるサインへの対処法
結論から言うと、部下の話を徹底的に聞いて、本音を引き出すことが重要です。
なぜなら、部下が退職を考えているにも関わらず、上司に相談できていないということは、部下の本音を引き出せていないことと同義だからです。
ですので、まずは部下の話を徹底的に聞いて、本音を話してもらうことが大切です。
部下の話を聞く時の5つのポイント
部下の話を聞く時は、以下の点に気をつけることがポイントです。
①アドバイスをしない
②否定をしない
③本人に考えさせる
④相手を見て会話をする
⑤相づちをしっかりと打つ
いずれも、部下に限らず他人の話を聞くときに大切なポイントです。
詳しくは、部下とのコミュニケーションを学ぶために研修が効果的な3つの理由を徹底解説に書いていますので、ぜひご覧下さい。
おすすめの方法:1on1ミーティング
部下の話を徹底的に聞く際は、”1on1ミーティング”を行うことがおススメです。
1on1ミーティングとは、1対1で部下と面談を行う手法です。週1回30分程度行います。
注意点としては、単なる業務報告や進捗確認の場にせず、部下の内面と向き合うこと。
詳しくは、1on1ミーティングで大事なこと【効果と注意点も】に書いていますので、ご覧下さい。
まとめ
本記事では、部下が会社を辞めるサイン15選と、サインが見られた時の対処法について紹介しました。
まずは”いつもと比べてどうか”の視点から、部下のサインに気づくことが重要です。
部下が突然辞めてしまうと感じている人は、本記事を参考にしていただければと思います。
※部下の離職対策に関することをまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
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