モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
●部下が辞めることにショックを受ける理由を知りたい
●部下が辞めることにショックを受けている
●ショックを和らげる方法があれば知りたい
こうした悩みにお答えします。
私自身、企業の従業員ケアを含め、1,200人以上のメンタルケアを行ってきました。その中で整理したポイントなどを、できるだけ分かりやすくお伝えできればと思います。
本記事では、部下が辞めることでショックを受ける理由や、受けたショックを和らげる方法について紹介します。
1.部下が辞めることにショックを受ける理由
結論から言うと、部下に対しての期待値を高く設定しすぎていることが理由です。
詳しく説明します。
ショックの正体
ショックの正体は、想定を超えた強いネガティブな感情です。
例えば
●部下が辞めてしまったことによる喪失感
●手塩にかけて育ててきた部下に裏切られた感じることからの怒り
●チームメンバーが抜けることで業務が回るのか?という不安
等々。
ですので、一言にショックと言っても、色々なネガティブ感情が考えられるのです。
ショックを受ける本質的な原因
ショックを受ける原因は、期待値を高く設定しすぎているからです。これは、部下の退職に限ったことではありません。
なぜならば、感情は、期待値と現実のギャップから生まれるため、大きなショックを受けたということは、そこに何らかの期待値が隠れているから。
例えば、
優秀で信頼している部下が失敗した時→ショック
となりますが、
あまり優秀でなく期待をしていない部下が失敗→「まぁ、当然だよね・・・」
となったりしますよね?
これは、優秀な部下に対しての期待値が高いことが原因で起こります。
もちろん期待をしない方がいいという話ではありません。無意識の期待値に固執しすぎないことが大事になるのです。
ですので、ショックを受けた時は、期待値を高く設定しすぎている可能性を疑う必要がある。
ショックを受ける3つの理由
部下が辞めることに対してショックを受ける理由は、様々考えられます。
しかし、経験上大きく分けると以下の3つになるかと思います。
●辞めるサインに気づいていない
●自分が退職の理由になると想像すらしていない
●そもそも部下は辞めないものだと思っている
詳しく見ていきます。
部下が出す”辞めるサイン”に気づいていない
退職を考えている部下は、多かれ少なかれ”辞めるサイン”が出るものです。
このサインにいち早く気づくことで、部下が辞めることを意思決定する前に対策が取れたりします。
>>あなたの部下は大丈夫?ストレスを抱えている時に出る3つのサイン
しかし、部下が出す”辞めるサイン”に気づくことができないと、「突然、部下から退職の申し出が!」となり、ショックを受ける理由になるのです。
自分が退職の理由になると想像すらしていない
部下の退職理由が、上司である自分かも知れないと想像したことがありますか?
実は、部下の真の退職理由の多くは、上司との人間関係なのです。
>>部下が辞める責任は上司にある理由【退職者を減らす方法も】
ですので、上司との人間関係が部下が辞める原因になり得ることを頭に置いて、日々接することが大事になります。
そもそも部下は辞めないものだと思っている
そもそも論ですが、部下は辞めるものです。
一昔前の終身雇用全盛期ならいざ知らず、現代において”転職する”ことは普通のこと。
内閣府の「人づくり革命 基本構想」によると、定年まで一度も転職することなく勤め続ける人は、男性で31.6%、女性で6.5%です。
ですので、基本的に部下はどこかのタイミングで辞めるものと思っておいた方が良いでしょう。
2.部下辞めることのショックを和らげる方法
結論から言うと、感情と意味づけを特定することで、部下が辞めることのショックを和らげられます。
具体的には、次の3ステップをおすすめします。
●ステップ1:感情を特定する
●ステップ2:意味づけを特定する
●ステップ3:意味づけの反論を考える
詳しく見ていきます。
ステップ1:感情を特定する
最初のステップとして、感情と意味づけを特定します。
上記の通り、ショックは感情ではありません。ですので、部下の退職がどのような感情を引き起こしたのかを特定します。
例えば、
↓
【感情】怒り
といった感じです。
ステップ2:意味づけを特定する
次のステップとして、ステップ1の感情を引き起こしている”意味づけ”を特定します。
なぜなら、人は出来事に対して感情が湧くのではなく、出来事に対しての”意味づけ”に対して感情が湧くから。
>>部下にイライラする!部下へのストレス対策5つのステップ【原因と対策】
例えば、
↓
【感情】怒り
↓
【意味づけ】「あんなに可愛がったのに、自分のことを裏切りやがって」
といった感じです。
ステップ3:意味づけの反論を考える
最後に、ステップ2で特定した意味づけへの反論を考えます。別の視点から見てみるイメージです。
例えば、
↓
【感情】怒り
↓
【意味づけ】「あんなに可愛がったのに、自分のことを裏切りやがって」
↓
【反論】「自分が教えいたことが成果となって、キャリアアップのために転職したのかもしれないな」
といった感じ。
この反論は、本人に理由を聞くわけではないので、本当のところは分かりません。しかし、それでOK。1つの見方しか出来ていない状態から、別の視点からも見られるようになれば成功です。
まとめ
本記事では、部下が辞めることでショックを受ける理由や、受けたショックを和らげる方法について紹介しました。
部下が辞めることでショックを受けた場合、「そもそも自分が持っている期待値が高すぎるのではないか?」を自問自答することが大切です。
また、受けたショックを和らげるためには、感情・意味づけを特定し別の視点から見ることがポイントになります。
部下に辞めると言われてショックを受けている人は、ぜひ参考にして下さい。
※部下の離職対策に関することをまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
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