モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
●部下が人間関係に悩んでて、どうにかしたい。
●辞めるのではないかと心配している。
●チームの人間関係関係を円滑にする方法を知りたい。
こうした悩みにお答えします。
私自身、企業の従業員ケアを含め、1,200人以上のメンタルケアを行ってきました。その中で整理したポイントなどを、できるだけ分かりやすくお伝えできればと思います。
本記事では、人間関係が原因で部下が辞めることを防ぐ方法と、職場の人間関係を円滑にする方法を紹介します。
1.人間関係が原因で部下が辞めることを防ぐ方法
結論から言うと、人間関係が原因で部下が辞めることを防ぐためには、上司と部下の人間関係を円滑にすることが最も大切です。
詳しく見ていきます。
部下が辞める理由で1番多いのは、人間関係
出典:スタッフサービスグループ「仕事のストレス、みんなどうしている?」
部下が辞める理由の60%以上は、実は職場での人間関係です。その中でも特に、上司との人間関係が最も大きな理由。
合わない同僚や先輩がいる場合は、最悪無視をするなどの対応は取れますが、上司となるとそうもいきません。上司とのコミュニケーションは仕事において必要不可欠なものですからね。
ですので、部下が辞める理由で1番多いのは、上司との人間関係なのです。
>>部下が辞める責任は上司にある理由【退職者を減らす方法も】
そもそも上司との人間関係とは
部下が上司との人間関係の良し悪しを判断する主な基準は、以下の通りです。
●【大前提】信頼関係が築けているか
●承認欲求が満たされているか
詳しく見ていきます。
【大前提】信頼関係が築けているか
部下が上司との関係の良し悪しを判断する基準の大前提として、上司との信頼関係は絶対条件です。
なぜなら、どんな優秀でも信頼できない上司では、部下は辞めてしまうから。
人は、「何を言ったか?」よりも「誰が言ったか?」を重視する傾向にあります。こう考えると、信頼できない上司から何を言われても、部下が聞き入れようとしないのは当たり前ですよね。
ですので、部下が上司との人間関係の良し悪しを判断する際、上司との信頼関係が前提条件になるのです。
承認欲求が満たされているか
上記に加えて、”部下の承認欲求が満たされてるかどうか”が、部下が上司との人間関係の良し悪しを判断する基準です。
マズローの法則にもあるように、人は周りから認められたい生き物です。上司と部下の関係においても、お互いを認め合うことは人間関係を円滑にするための重要な要素です。
ですので、お互いの承認欲求が満たされているかが、部下が上司との人間関係の良し悪しを判断する上で重要になるのです。
上司と部下の人間関係を円滑にする方法
上司と部下の人間関係を円滑にするためには、1on1ミーティングで徹底的に部下の話を聞くことが重要です。
なぜなら、人は自分のことを理解して欲しい、話を聞いて欲しいと思っています。また、定期的に1on1ミーティングを行うことで、ザイアンス効果による信頼構築も期待できます。
ですので、上司と部下の人間関係を円滑にするためには、定期的な1on1ミーティングが重要なのです。
〉〉1on1ミーティングで大事なこと【効果と注意点も】
以上、部下と上司との人間関係を円滑にする方法を紹介しました。
次章では、同僚や先輩など、チームの人間関係を円滑にする方法を見ていきます。
2.チームの人間関係関係を円滑にするポイント
結論から言うと、チームの人間関係関係を円滑にするためには、風通しの良いチームを作ることが効果的です。
部下が風通しの良いチームと感じる条件は、以下の通りです。
●社会的欲求が満たされている
●承認欲求が満たされている
詳しく見ていきます。
社会的欲求が満たされている
風通りの良いチームを作るためには、メンバーの社会的欲求(所属欲求)が満たされていることが重要になります。
職場で社会的欲求が満たされている状態を作るポイントは、以下の通りです。
●ポイント①:【大前提】いじめがない
●ポイント②:何でも気軽に言い合える仲間
●ポイント③:自分の業務がメンバーの役に立っている
詳しく見ていきます。
ポイント①:【大前提】いじめがない
まず大前提として、職場やチームでいじめや陰口、ウワサ話などが無いことがポイントです。
部下本人に対するいじめが無いだけでなく、誰に対しても無いことが重要。
なぜならば、こうしたことが起こっている職場やチームは、所属している人の安心感が損なわれるから。
ですので、大前提として、職場やチームでいじめや陰口、ウワサ話などが無いことがポイントになります。
ポイント②:何でも気軽に言い合える仲間
風通しの良いチームを作るためには、何でも気軽に言い合える関係性が重要です。
気軽に言い合えるというのは、お互いに相手の話をしっかりとと聞くことができるということです。
上記の通り、人は自分の話を聞いてほしい生き物です。これは、同僚や先輩後輩においても同じ。
ですので、風通しの良いチームを作るためには、何でも気軽に言い合える関係性が必要になるのです。
ポイント③:自分の業務がメンバーの役に立っている
風通しの良いチームを作るためには、部下が「自分の業務がメンバーの役に立っている」という認識を持つことが重要です。
なぜならば、社会的欲求は単に組織に所属していたいというだけでなく、所属している組織の役に立てて初めて満たされるものだから。
例えば、コピーなどの雑務に対しても、「なぜそれをやるのか?」を部下本人が理解している状態を作ることが大切になります。要は、業務の背景や目的を理解した上で、その業務にあたる環境を作るということですね。
承認欲求が満たされている
風通りの良いチームを作るためには、部下の承認欲求が満たされていることが重要になります。
職場で承認欲求が満たされている状態を作るポイントは、以下の通りです。
●ポイント④:【大前提】部下の言動が受け入れられている
●ポイント⑤:責任・権限を与えられている
●ポイント⑥:役職、昇給
詳しく見ていきます。
ポイント④:【大前提】部下の言動が受け入れられている
部下の承認欲求が満たされている状態を作るためには、部下の言動が受け入れられていることが重要になります。
受け入れるとは、褒めるとは少し違っていて、部下の言動そのものを認めてあげること。結果や成果ではなく、過程を認めてあげるイメージを持つと分かりやすいかもしれません。
例えば、大きなプレゼンが上手くいった部下に対して、
「プレゼンが成功して、良かったね!」
ではなく、
「プレゼンに向けて、しっかりと準備していたもんね!」
と過程にフォーカスする感じです。
ポイント⑤:責任・権限を与えられている
部下の承認欲求が満たされている状態を作るためには、部下に責任や権限が与えられていることが重要になります。
なぜなら、人から与えられたことよりも、自分で決めたことに対しての方が承認欲求が満たされるから。言われた仕事だけをこなしているのは、面白くありませんからね。
ですので、ある程度の責任や権限を部下に与えることで、承認欲求が満たされている状態につながります。
ポイント⑥:役職、昇給
部下の承認欲求が満たされている状態を作るためには、役職や昇給など目に見える仕組みがあることが重要になります。
なぜなら、いくら口での承認を受けても、目に見える形での承認が全くない状況では不安に感じてしまいます。
とはいえ、役職や昇給が難しい場合もあるでしょう。
その時は、例えば「ネームプレートの色が段階的に変化していく」など目に見える形の仕組みがあると、部下の承認欲求を満たすのに一役買ってくれます。
まとめ
本記事では、人間関係が原因で部下が辞めることを防ぐ方法と、職場の人間関係を円滑にするポイントを紹介しました。
いずれの場合も、部下の社会的欲求(所属欲求)と承認欲求を満たすことが重要になります。
部下が人間関係に悩んでいる人は、参考にしてみて下さい。
※部下の離職対策に関することをまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
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