周りを批判ばかりする部下の扱い方【変える3ステップも】

モチベーション改善カウンセラーの亀井です。

●周りを批判ばかりして動かない部下の扱い方を知りたい。

●放置すると、他のメンバーのモチベーションに悪影響が出そう。

●不満ばかり言う部下を変える方法があれば知りたい。

こうした悩みにお答えします。

 

私自身、企業の従業員ケアを含め、1,200人以上のメンタルケアを行ってきました。その中で整理したポイントなどを、できるだけ分かりやすくお伝えできればと思います。

周りを批判ばかりして動かない部下がいると、他のメンバーのモチベーション低下や職場の雰囲気悪化にもつながるため、何とかしたいと思っている管理職の人も多いはず。

本記事では、周りの批判ばかりで動かない部下の扱い方や、そんな部下を変える方法について紹介します。

 

1.批判ばかりする部下の扱い方

 

批判ばかりする部下の扱い方

結論から言うと、否定も肯定もせず受け入れることが重要です。

詳しく見ていきます。

 

批判ばかりする部下の特徴

今朝、こんなツイートをしましたが、周りの批判ばかりする部下の主な特徴は、以下の通りです。

●自分に自信がない

●周りから認めて欲しい

●自分の優秀さをアピールしたい

詳しく見ていきます。

 

自分に自信がない

周りの批判ばかりする部下は、自分に自信がないケースが多くあります。

なぜなら、職場において周りを批判することは、周りを貶めることに近いので、自分より”下”の人間を作ることで、安心感につながるから。自分に本当に自信がある人は、周りを貶める必要なんてありません。もっと言うなら、周りがどうかなんて全く気にならないもの。

ですので、周りを批判ばかりする人は、自分に自信がないことがほとんどです。

 

周りから認めて欲しい

周りの批判ばかりする部下は、「周りから認められたい」という欲求、つまり承認欲求が強い傾向があります。

上記の通り、本質的には自分に自信がないから、周りから褒められたり認められることが安心感につながります。

ですので、批判ばかりする部下は承認欲求が強いことが多く見られるのです。

 

自分の優秀さをアピールしたい

周りを批判するということは、「自分はこんなに鋭い視点を持っている」「自分はこんなに高い目線を持っている」というアピールになると思っている場合があります。

なぜなら、本質的に自分に自信がないため、人によっては「アピールしなきゃ」という焦りにつながることがあるから。

特に日本において本当に優秀な部下は、自分で自分のことをアピールすることは少ないもの。アピールする場合も、仕事の結果でアピールする場合が大半です。

ですので、周りを批判ばかりする部下は、自分の優秀さをアピールしたいことが多い。

 

投影

 

投影

少し補足的な内容になりますが、”投影”という概念をご存じでしょうか?

心理学における投影(とうえい、英: Psychological projection)とは、自己のとある衝動や資質を認めたくないとき(否認)、自分自身を守るためそれを認める代わりに、他の人間にその悪い面を押し付けてしまう(帰属させる)ような心の働きを言う。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

人は、自分が自分に対して「足りない」「出来ていない」と思う点を、相手に求めがちなものです。

なぜなら、自分自身が気にしている点だから、周りを見る時もその視点になるから。そもそも視点がないことは気にならないものです。

例えば、

●「時間を守れるようになりたい!」と考えている部下 → 周りの時間に対する姿勢が気になって批判をする

●「もっと論理的に話せるようになりたい!」と考えている部下 → 周りの非論理的な話し方が気になって批判をする

といった感じです。

ですので、周りを批判することが多い部下は、自分自身が気にしている部分を投影して、相手を批判している場合も多く見られます。

 

周りを批判ばかりする部下への対応

周りを批判ばかりする部下への対応として、否定も肯定もせず受け入れることが重要です。

本当なら、「他人の批判ばかりしてるんじゃない!」と一喝したいところでしょうが、そこは我慢が得策です。自分に自信がない相手を否定すると、その反発から他者批判がより強固になってしまいますので・・・

例えば、

部下「チームメンバーのAさんダメですよ。」

上司「そっか。Aさんがダメだと感じてるんだね。どうしてそう思うの?」

といった感じ。

受け入れるというと難しく感じるかもしれませんが、”否定も肯定もせずに、ただ話しを聞く”イメージで接すると良いでしょう。

 

2.周りを批判ばかりする部下を変える方法

周りを批判ばかりする部下を変える方法

結論から言うと、他責から自責に変えることが重要になります。ポイントは、自分自身で気づくこと。

なぜなら、人は他責の状態だと何も変わらないから。そして、周りを批判ばかりする部下は”他責”の状態であることがほとんどです。周りを批判するということは、相手に責任を求めてアレコレ言っている状態ですからね。

ですので、周りの批判ばかりをする部下を変えるためには、”他責”を”自責”に変える必要があります。

 

他責から自責に変えるための3つのステップ

①批判している事実に気づく

②批判する目的を明確化する

③目的を達成するために有効な方法を考える

順番に見ていきます。

 

①批判している事実に気づく

まず最初のステップとして、自分がやっている他者批判に気づく必要がある。

なぜなら、多くの場合は無意識でやっているからです。「相手のためを思って」とか「事実を言っているだけ」くらいにしか捉えていない場合がほとんどです。

例えば、部下の批判的な言動に対して、「●●さんを批判しているように感じたんだけど」と上司がフィードバックを与える方法があります。ここで大事なのが、フィードバックに上司自身の評価を加えないこと。あくまでも「批判しているように感じた」という事実のみをフィードバックしてあげて下さい。

 

②批判する目的を明確化する

次のステップとして、批判する目的を明確化します。

周りを批判する部下は、批判そのものが目的というわけではありません。必ず上記のような「自分を認めてほしい」などの隠れた目的があります。

例えば、「なぜ周りを批判や攻撃をしたいのか?」を部下自身に考えさせる。すると、「自分を認めてほしいから」「安心するから」などの理由が出てくるといった感じです。

 

③目的を達成するために有効な方法を考える

最後のステップとして、「②で出てきた目的を達成するために、どうしたら良いか?」を考えます。

多くの場合、目的達成のために相手を批判することは効果的ではありません。上記の通り、他責の状態では変化は期待が出来ませんからね。

具体例には、②で出た目的が「自分を認めてほしい」だった場合、「どうやったら自分が認められるか?」を考える。すると、「今よりも成績が上がるように努力する」とか「スキルアップのために資格を取る」などといった”自分ができる方法”が出てきます。

 

まとめ:批判ばかりの部下は、否定も肯定もせず受け入れることが大事

本記事では、周りの批判ばかりで動かない部下の扱い方や、批判ばかりの部下を変える方法について紹介しました。

周りの批判ばかりの部下を扱うコツは、”否定も肯定もせずに受け入れる”ことです。

また、批判ばかりの部下を変えるためには、部下自身の意思で”他責”から”自責”へ意識を切り替えることが重要になります。

周りの批判ばかりで動かない部下に悩んでいる人は、ぜひ参考にして下さい。

 

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