モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
職場でのパワハラが問題視される中、職場でのモラハラ対策に注力している企業はまだまだ少ないように思います。
でも実は、職場でのモラハラを放置しておくと、企業の責任を問われることもあるのです。
職場でのモラハラ対策は、どんなものがあるのでしょうか?
1.モラハラとは?モラハラの具体例は?
モラルハラスメント(モラハラ)とは、言動や態度によって相手を精神的に苦しめたり、傷つけたりする行為のことを言います。
モラハラの例としては、
◆仲間外れにする
◆必要な情報を伝えない
◆無視をする
◆誹謗・中傷を広める
◆雑用ばかり押し付ける
◆プライベートに過度に干渉する
◆圧をかけるようなコミュニケーションをとる
等々、様々なパターンが考えられます。
モラハラと聞くと、上司が部下に対して、あるいは先輩が後輩に対して行うことをイメージしがちですが、実は、部下が上司に対してだったり、同僚が同僚に対してする場合も見られます。
例えば、上司の指示を無視する行為を続けたりすると、モラハラと捉えられる場合があったりもするのです。
2.職場でのモラハラの放置は絶対にNG
パワハラと違い軽視されてしまい、対策が遅れがちなモラハラ。放置してしまうと、企業の責任を問われてしまう場合もあります。
具体的には、
◆職場環境配慮義務
企業には、従業員が安心して働ける環境を作る義務があります。
もしもモラハラが起こっているのに、企業が何の対策も取らなければ、職場環境配慮義務を怠っていることになり、企業が責任を問われることがあります。
や場合によっては、
◆パワハラ防止法(2020年施行予定)
企業には、労働者が平穏に働ける環境を作る義務があります。
もしもパワハラが起こっているのに、企業が何の対策も取らなければ、企業の責任を問われるようになります。
パワハラの定義:職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為を言う。
に該当してしまうことになるかも知れません。
パワハラ同様に、モラハラに関しても線引きが難しい面はあるとは思います。
しかし、難しいからといって放置してしまうと、企業としての責任を問われてしまうかも知れません。
3.本人に自覚させることが、対策の第一歩
では、モラハラはどのように対策をしたら良いのでしょうか?
私は、「本人に自覚させること」が第一歩だと考えます。
モラハラのほとんどは、基本的には無自覚に行われていると言われています。なぜ無自覚に行ってしまうのか?その背景には、
「他者承認欲求によるマウンティング」
があります。
「他者承認欲求」とは、他人から認められたい!という欲求です。他者からの称賛や尊敬、社会的地位や名声を得る、あるいは注目を浴びたり優位に立つことで満たすことができる欲求です。
例えば、上司が部下に対して無自覚にモラハラを行う場合、部下から尊敬されたい欲求や、自分の上司から認められたい欲求が見え隠れしたりします。
「マウンティング」というのは、本来、動物が自分の優位性を表すために相手に対して馬乗りなる様子をいいます。人間関係においては、「自分の方が優位」と思いたいがゆえに、「私の方があなたよりも〇〇である」と一方的に格付けをし、自分の方が立場が上であると主張し、更にそれをアピールすることを指します。
ポイントは、「無自覚」に行っている点で、まず本人に「他者承認欲求によるマウンティング」をしているという自覚を持たせることが第一歩となります。
この場合、モラハラをしている人は「他者承認欲求を満たす」ためにやっているため、他の人から指摘をすることは逆効果となります。あくまで、「本人が自ら気づく」ように働きかけることが大切になってきます。
自分で気づかせるためには、1on1ミーティング(詳しくはこちら)などを通じて、本人の深い部分との対話をすることが効果的です。
まとめ
今回は、職場でのモラハラの放置はNG!企業の責任を問われる前に対策をと題して記事にしてみました。
モラハラの多くは、やっている方は無自覚で行っています。
「他者承認欲求によるマウンティング」の一環としてモラハラをするケースが多いため、他人からの指摘は逆効果になりがちです。
ですので、「本人が自ら気づく」形で自覚をさせ改善をしていくことが重要となります。
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