モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
部下の元気がない時や部下のやる気が見られない時、上司であるあなたはどんなアプローチをかけていますか?
「頑張れよ!」「元気出せよ!」「くよくよすんなよ!」等々、無理矢理励ますような言動をしているなら、要注意かも知れません。
1.元気がない部下は励まされると辛い
部下に限らず元気がない人を励ます時によく使われる言葉に、「頑張れ」や「元気出して」があります。
励ます側は良かれと思って言ってますが、言われた側は実は辛かったりするんです。当然のことですが、元気がない部下も日々頑張っています。日々頑張っているけれども、元気がない状態になっているんです。そこに、「頑張れ」と言われると、「これ以上頑張れって言われてもなぁ・・・」となってしまうことも多いんです。
特に元気がなかったり、悩んでいたり、落ち込んでいる人は、相手の言動をネガティブに捉えてしまいがちです。なので、「頑張って」と言われると、「自分は頑張っていないと思われている」と感じてしまうんですね。
励ましの言動は、くれぐれも慎重にしましょう。
2.そもそも部下が元気がない状態とは
そもそも部下が元気がない状態とは、どんな状態なんでしょうか?
病気や体調不良などの身体的なことを除外すると、多くの場合は悩んでいたりモヤモヤしている状態のことを指します。
本来、悩む原因となった出来事やネガティブな感情があるはずですが、ネガティブな感情は放っておくとどんどん大きくなっていきます。これがある程度まで大きくなると、原因となった出来事やネガティブな感情が分からなくなり、「漠然と悩んでいる」「なんだかモヤモヤしている」という状態になってしまうのです。
なので、元気がない状態を解消するには、「何に対して、どんな感情を抱いているのか?(=悩みやモヤモヤの原因)」をハッキリさせることが第一です。
3.部下の悩みを課題に変える
では、悩みやモヤモヤの原因をハッキリさせるには、どうしたら良いのでしょうか?
それは、悩みやモヤモヤの原因に目を向けることです。具体的には、
①どんな出来事に対して
②どんなネガティブな感情を抱いたのか
③その感情を抱くのはなぜなのか
を一つ一つ診ていきます。
まずは、悩みやモヤモヤの原因となった出来事を特定します。
「何に対してモヤモヤしているのか?」を問いかけることで、本人に気づかせることが大切です。どうしても出来事が特定出来ない場合は、「いつ頃からモヤモヤしているのか?」を考えてみて、「その時期にどんな良くない出来事があったのか?」と特定していくと良いと思います。
次に、原因となった出来事に対してどんなネガティブな感情を抱いたのかを診ていきます。
人の感情は、「嬉しい」「悲しい」「怒り」「恐怖」の4つに分類され、それ以外の感情はいずれかの感情を言い換えただけのフェイク感情と言われています。
ですので、原因となった出来事に対して、「悲しい」「怒り」「恐怖」のどの感情を1番強く感じたのか?という視点で診ていくのがおススメです。
最後に、その感情を抱くのはなぜかを診ていきます。
人は出来事に対してネガティブな感情を抱くと思われがちですが、実は違います。実際は、出来事が起こった時に自分が無意識に・自動的にくっ付けている思考(ネガティブな思考グセ)に対して感情を抱いているのです。
例えば、部下が上司から怒られた翌朝に挨拶をしても返事がなかったとします。すると、
上司からの返事がなかった→恐怖
ではなく、
上司からの返事がなかった→前日怒られたことで、上司が自分のことを嫌っていると思う→恐怖
といったように、起こった出来事に「自分がくっ付けている思考」に対して感情が動くのです。
このように、起こった出来事と抱いた感情の間に、どんな思考をくっ付けているのか?という視点で自分を観察することで、徐々に自分のことを客観視できるようになります。
自分を客観視できたら、後は簡単です。
悩み=不明瞭な状態から、課題=明瞭な状態にシフトするだけです。出来事を自分の思考グセを挟まない事実ベースで見て、課題や問題点を洗い出す。そして洗い出した課題に対して、行動可能な対策を考え実行する。
悩みを悩みのままにせずに、解決可能な課題として認識することで、漠然と元気がない状態から素早く抜け出せるようになりますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、部下が元気がない時にどんなアプローチが有効かを記事にしました。
部下が元気がない時に、闇雲に励ますのはNGです。元気がない・・・つまり悩んでいる部下の悩みを悩みのままにせずに、解決可能な課題として認識させるように、上司であるあなたがアプローチをかけていくことが大切になっていきます。
部下の元気がない、やる気が出ない状態を素早く解消することで、組織力の強化にも繋がっていくのではないでしょうか。
最新情報を配信しています。
↓ ↓ ↓
ご相談・お問合せはこちら
↓ ↓ ↓ ↓
=====================
こちらの記事もおすすめです
>>>落ち込みやすいのは性格だと諦めてませんか?【落ち込みの克服】
=====================