無理なポジティブ思考が部下のストレスの原因になる3つの理由【考え方のコツも】

モチベーション改善カウンセラーの亀井です。

●部下にストレスを溜めさせないためには、ポジティブ思考が良いって本当?

●できるだけポジティブ思考を促しているけど、部下のストレスが軽減されている感じがしない。

●部下がストレスを溜めないための思考法のコツを知りたい。

こんな悩みや疑問にお答えします。

 

私自身、企業の従業員ケアを含め、1,200人以上のストレスケアを行ってきました。その中で整理したポイントなどを、できるだけ分かりやすくお伝えできればと思います。

本記事では、無理なポジティブ思考が部下のストレスになる原因と、ストレスを溜めないための思考法のコツを紹介します。

 

1.無理なポジティブ思考が部下のストレスの原因になる3つの理由

無理なポジティブ思考が部下のストレスの原因になる3つの理由

結論から言うと、無理なポジティブ思考は部下のストレスの原因になります。

詳しく説明します。

 

ポジティブ思考とは

ポジティブ思考とは、物事や出来事を前向きにとらえる考え方のことを言います。

あらゆる物事や出来事は、「どちら側から見るか?」によってポジティブにもネガティブにも考えられます。

例えば、「仕事でミスをして上司から怒られた部下」がいたとすると、

✓ネガティブ思考

上司から怒られた

「ヤバい!評価が下がってしまう・・・」と考える

凹む

 

✓ポジティブ思考

上司から怒られた

「自分は上司から期待されているんだ!」と考える

やる気がでる

といった感じでしょうか。

こんな風に、起こった出来事をポジティブに考える思考法が、ポジティブ思考になります。

 

ポジティブ思考が部下のストレスの原因になる理由

一見、良さそうに見えるポジティブ思考ですが、実は部下のストレスの原因になっている場合があるのです。

理由は以下の通り。

●感情を押し殺すことになる

●自己肯定感が下がる

●現実が見えにくくなる

順番に見ていきます。

 

感情を押し殺すことになる

本来部下ががネガティブな方向からとらえる物事や出来事を、ポジティブ思考でとらえるということは、部下の感情を押し殺すことにつながります。これが非常に大きなストレスの原因となります。

なぜなら、特にネガティブな感情は、表に出さないとストレスになるから。

ストレスは、外からの刺激に対しての反応のことで、反応を抑え込むことでさらに蓄積されてしまいます。そのため、仕事で我慢を続けた結果、うつ病など心を病んでしまう場合があるのです。

ですので、感情を押し殺すことは、部下のストレスの原因になるのです。

感情を表に出すことの重要性は、「部下のストレスが爆発!解消するための4つのステップ」をご覧下さい。

 

自己肯定感が下がる

無理なポジティブ思考を続けると、部下の自己肯定感が下がりストレスの原因となります。

本来であればネガティブに捉える物事や出来事を、無理やりポジティブ思考に変換する。これは、本来の部下の思考を否定することになります。

自己否定を続ければ、自己肯定感が下がるのは当然のことですよね。

ですので、無理なポジティブ思考は、自己肯定感を下げ、ストレスを溜める原因となります。

 

現実が見えにくくなる

無理なポジティブ思考は、部下が現実を直視することを妨げることになります。

なぜなら、無理なポジティブ思考は、現実にしっかりと向き合うのではなく、単に「耳障りがよい」「心地のよい」言葉や思考に逃避することにつながりかねないから。

例えば、何か問題が起きた時に部下が現実を見えていないと、取るべき対策が取れなくなったりします。そうすると、問題が解決しなかったり、さらに悪化してしまったりします。その結果、部下のストレスが溜まってしまう・・・悪循環ですよね?

ですので、無理なポジティブ思考は、部下が現実と向き合うのを妨げストレスを溜める原因となる場合があるのです。

 

2.ネガティブ思考を見てみぬフリをするのは最悪

ネガティブ思考を見てみぬフリをするのは最悪

人として生きている以上、ネガティブな思考や感情が湧くのは当たり前のことです。しかし、湧いた思考や感情を見てみぬフリをするのは絶対ダメ。

なぜなら、一時的に感情に浸ることで、その感情を手放すことができるから。見てみぬフリをすると、ずっとその感情を引きずることになりかねません。

例えば、悲しいことがあった時に、たくさん泣いてスッキリしたという経験がある人も多いのではないでしょうか?あれは、一時的に悲しい感情にどっぷりと浸って泣くことで、手放すことにつながるのです。

繰り返しになりますが、湧いた思考や感情を見てみぬフリをして、蓋をしてしまうことは絶対にダメです。ただし、ネガティブな思考にずっと浸っているのもNGですよ。

 

3.部下のストレス軽減には、「ポジティブ思考」「ネガティブ思考」から離れることが重要

部下のストレス軽減には、「ポジティブ思考」「ネガティブ思考」から離れることが重要

では、部下がストレスを溜めない思考のコツは何なのか?

結論から言うと、ポジティブでもネガティブでもなく、物事や出来事をあるがままに見ることが大事になります。

具体例を、「大きなプレゼンが上手くいくか不安に感じている」状況で見ていきます。

✓ポジティブ思考

「事前準備もバッチリだし、プレゼンが上手くいかないわけがない!絶対にミスれない!絶対に成功するに決まっている!」とポジティブに考え気合を入れることで、余計なプレッシャーを自分に与えてしまう。

 

✓ネガティブ思考

「事前準備はしっかりしたけど、本当に抜け漏れはないかな?自分は話すの下手だし、相手にちゃんと伝わるのかな?大きなプレゼンだし、上手くいかないと上司からすごく怒られるんだろうな・・・」とネガティブに考え不安になり、ストレスを感じてしまう。

 

✓あるがまま

「あぁ、今自分は不安に感じているんだな。」と自分で自分を客観視するだけ。

こんな風になるかと思います。

物事や出来事、さらには思考や感情を客観視できるようになると、部下のストレスは確実に軽減されますよ。

 

まとめ:無理なポジティブ思考は、部下のストレスの原因になる

本記事では、無理なポジティブ思考が部下のストレスになる原因と、ストレスを溜めないための思考法のコツを紹介しました。

ポイントをまとめると、

●無理なポジティブ思考が部下のストレスの原因になる

●部下のネガティブな思考や感情を見てみぬフリをするのは最悪

●部下のストレス軽減には、ポジティブ思考/ネガティブ思考から離れることが重要

となります。

部下のストレスを軽減させるためにも、ぜひ”無理なポジティブ思考”を押し付けることを辞めてみてはいかがでしょうか?

※部下のストレスに関してまとめていますので、ぜひご覧下さい。

部下のストレス解消完全マップ【気づき方から解消法、NG行動まで徹底解説】

 

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