モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
●クラッシャー上司と当たってしまったら、どうしたらよいか?
●会社として、クラッシャー上司を扱ったらよいか?
こんな疑問にお答えします。
✔本記事の内容
●クラッシャー上司の見極め方が分かる
●クラッシャー上司に当たってしまった時の、部下が取るべき対処法が分かる
●クラッシャー上司への、会社としての対処法が分かる
1,200人以上のセッションを行ってきました。その中には、クライアント企業の管理職や従業員の方も多く含まれています。
こうした経験に基づいて、本記事では、クラッシャー上司の見極め方や、壊れた状態になる前に取るべき部下の対処法、会社の対処法について紹介します。
1.クラッシャー上司とは
クラッシャー上司とは、厳しい言葉や態度で部下を必要以上に叱責して、部下を追い込む上司のことを言います。いわゆる、「詰める」を際限なく繰り返すイメージです。
なので、クラッシャー上司に当たってしまった部下は、どんどんストレスが溜まっていきます。酷いケースだと、数か月で休職や退職につながるケースも見られます。
しかも厄介なことに、クラッシャー上司は業績を残している人が多く、会社からすると「優秀な人」の場合も多いです。
本人に悪意はない
厳しい言葉や態度で部下を叱責しまくるクラッシャー上司ですが、本人に悪意がないことがほとんどです。
いじめや嫌がらせとは違って、本人は仕事を円滑に進めるためや、業績を上げるためにやっています。なので、仮に部下がストレスを抱えてメンタル不調に陥ったとしても、何とも思いません。
クラッシャー上司の問題行動
クラッシャー上司によく見られる問題行動は、以下の通りです。
●尋常じゃない怒り方をする
●特定の部下を徹底的に攻撃する
●ターゲットとなった部下を、人格含め全否定する
●長時間労働・休日出勤を当たり前と考え、部下にも強要する
こんな行動が見られる上司は、要注意かも知れませんね。
2.クラッシャー上司の特徴
クラッシャー上司の主な特徴を紹介します。
●すべて自分が正しいと考えている
●自分のやり方や考え方に、部下を引き込もうとする
●褒めない
●承認欲求が異常に強い
●防衛本能が強い
詳しく見ていきます。
すべて自分が正しいと考えている
上記の通り、クラッシャー上司は会社で業績を残してきたケースが多く見られます。そのため、仕事に対しての絶対的な自信を持っており、すべて自分が正しいと考えています。
そのため、部下の意見や話に一切聞く耳を持ちません。
自分のやり方や考え方に、部下を引き込もうとする
クラッシャー上司は、すべて自分が正しいと思っているため、部下を自分の意見に従わせようとします。
反論をすると、烈火のごとく部下を否定する傾向もあります。
褒めない
クラッシャー上司にとって、仕事は「できて当たり前」「できないなんてあり得ない」もの。ですので、ミスをした部下をガン詰めします。
また、仕事はできて当たり前と考えているので、褒めることをしません。なので、部下とのコミュニケーションは、部下の非難に終始することがほとんどです。
承認欲求が異常に強い
クラッシャー上司は、仕事に対して一生懸命、勤勉、努力家な傾向があります。社内で業績を残してきたのも、そのためです。
これは、認められたいという欲求が非常に強いため、すべてを仕事に注ぎ込んでいるのです。
防衛本能が強い
クラッシャー上司は、自分の非を認めることがありません。なぜならば、仕事に対して絶対の自信を持っており、すべて自分が正しいと思っているから。
そのため、失敗はすべて部下の責任にしようとします。責任を問う話で論理的に不利になった場合は、最終的には根性論を持ち出したりもします。
3.クラッシャー上司への対処法
それでは、クラッシャー上司に当たってしまった場合や、社内にクラッシャー上司がいる場合には、部下が壊れた状態になる前にどんな対処法を取ったらよいのでしょうか?
部下と会社のそれぞれの立場から見ていきたいと思います。
部下が取るべき対処法
クラッシャー上司に当たってしまった部下が取るべき対処法は、以下の通り。
●相談する
●離れる
●ストレスの処理方法を身につける
詳しく見ていきます。
相談する
自分で何とかしようとせず、会社の人事部や他の上司に相談することをおすすめします。社内や公的機関の相談窓口に相談するのもよいでしょう。
真面目で一人で問題を抱え込みやすい人ほど、クラッシャー上司のターゲットにされる傾向があります。自分一人で抱え込んで、「自分はダメだ」「自分は必要のない人間だ」などとメンタル不調に陥る前に、他者に相談して冷静さを取り戻すようにして下さい。
離れる
クラッシャー上司から離れることも方法の一つです。
その場合は、部下本人が異動願いを出す方法がよいでしょう。「理不尽な攻撃を受けた自分なのに、異動するなんて納得できない」と思うかもしれませんが、クラッシャー上司を異動させようとしても、会社が状況を把握できていない場合は難しいと思います。なぜなら、上記の通りクラッシャー上司は、優秀という評価を受けている人が多いから。なので、部下自身が異動をする方法がベターになります。
異動が叶わない場合は、転職も方法の一つです。我慢して我慢して、自分が壊れた状態になってしまったら、元も子もありませんからね。
ストレスの処理方法を身につける
クラッシャー上司の対処法として、ストレスの処理方法を身につける方法もあります。いわゆるストレス耐性を高めるってことですね。
ストレスの処理方法としては、「出来事と感情を切り分けて、客観視する」方法がおススメです。
実は、出来事そのものにストレスを感じているのではなく、出来事に対してくっ付けた「意味づけ」に対してストレスを感じているのです。さらに、人は「自分」のことにしか感情が大きくは動きません。そのため、客観視をすることで、ストレスを感じにくくなるのです。
詳しくは、「仕事でミスをした時に、サッと切り替えられる人と不安で眠らないという人の違いは?」をご覧ください。
会社が取るべき対処法
社内にクラッシャー上司がいる場合、会社が取るべき対処法を紹介します。
●組織風土を見直す
●人事評価制度を見直す
●相談窓口を設ける
詳しく見ていきます。
組織風土を見直す
クラッシャー上司の存在を黙認しているのは、会社の組織風土が原因です。まずは、組織風土を改善しないと、一人のクラッシャー上司の問題が解決しても、また次のクラッシャー上司が出てきてしまいます。
そのためには、風通しのよい自律した組織風土を作ることが大切になると思います。
人事評価制度を見直す
何でもかんでも「業績」や「数字」で人事評価を行った結果が、クラッシャー上司を生み出しているとも考えられます。結果さえ出してれば、何しても文句を言われない的な風潮です。
そのため、部下に対する言動やモラルなどを加味した人事評価制度を作っていく必要があります。
相談窓口を設ける
クラッシャー上司の存在は、会社側が把握していなというケースが多く見られます。把握していなが故に、表面化せず、ターゲットなった部下は泣き寝入り。
こうした状況を打破するためにも、部下が自分の受けている扱いを相談できる、相談窓口を設けることが必要となるのです。その際は、クラッシャー上司本人に気づかれないように相談できる仕組みが必要不可欠になります。
まとめ
本記事では、クラッシャー上司によって部下がストレスで壊れた状態になる前に、部下本人、そして会社が取るべき対処法について紹介しました。
顕在化しているかは別として、クラッシャー上司は多かれ少なかれいるものです。
クラッシャー上司に当たってしまった部下は、我慢をせずに紹介した対処法を取るようにしましょう。また、会社側としても、クラッシャー上司の存在を把握した場合は、素早い対処を取るとともに、クラッシャー上司が生まれにくい仕組みづくりをすることが重要となるのです。
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