モチベーション改善カウンセラーの亀井です。
本記事では、
●ストレスを抱えて部下に、どう接したら良いか分からない。
●おすすめの対処方法があれば、教えてほしい。
こんな悩みにお答えします。
私自身、企業の従業員ケアを含め、1,200人以上のストレスケアを行ってきました。その中で整理したポイントなどを、お伝えできればと思います。
本記事では、部下のストレス対処が大切な理由や、ストレスを抱えた部下への対処方法を紹介します。
1.部下のストレス対処は重要
結論から言うと、部下のストレスに対処することで、様々なメリットにつながります。
主なメリットは、以下の通りです。
●チームの生産性向上
●職場の健康リスクマネジメント
●退職者の抑制
詳しく見ていきます。
チームの生産性向上
部下一人ひとりのストレスへの対処をすることで、チーム全体の生産性の向上につながります。
なぜならば、チーム全体の心の健康レベルを引き上げることになるから。
自分自身のことを想像してみると分かりやすいかも知れませんが、ストレスが溜まった状態は、日々の思考や行動にも悪影響を及ぼします。結果として、生産性の低下を招いてしまう。
ですので、部下一人ひとりのストレス対処ををすることで、チーム全体の生産性の向上につながるのです。
チームの健康リスクマネジメント
部下のストレスに対処することは、チームの健康リスクマネジメントにつながります。
なぜなら、部下の抱えているストレスを放置し続けると、メンタル不調に陥ることにつながるから。「これが見られたら要注意!社員のメンタル不調3つのサイン」にも詳しく書いていますが、メンタル不調に陥ることで遅刻や早退、欠勤が増えることになります。そうすると当然、業務にも支障が出てきますよね。
ですので、部下のストレスに対処することは、チームの健康リスクマネジメントにもつながるのです。
退職者の抑制
部下のストレスに対処することは、退職者の抑制にもつながります。
なぜなら、メンタル不調に陥った部下は、退職リスクが劇的に高まるからです。また退職者が出ると、新しい人員の募集等で膨大な金銭的、時間的、人的コストもかかってしまいます。さらに部下を持つ立場の人からすると、自分の評価が下がることにもつながりかねません。
そのため、部下のストレス対処を迅速に行い、退職者の抑制をしたいところです。
2.ストレスを抱えた部下へのNG対処法
では、ストレスを抱えた部下へどのように対処したら効果的でしょうか?
まずは、NG対処法を紹介します。NG対処法は以下の通りです。
●否定をする
●アドバイスをする
●精神論を語る
順番に見ていきます。
否定をする
ストレスを抱えた部下を否定するのは、NG対処法になります。
なぜならば、人は自分のことを分かってほしい生き物だからです。特にストレスを抱えている部下は、なお更です。
例えば、誰かに愚痴を言う時は、自分の話を分かってくれたり、共感してくれる相手に言いますよね?あれは、話した愚痴を否定されると、さらにストレスが溜まることになってしまうから、理解してくれる、共感してくれる相手に愚痴を言うのです。
そうは言っても、「何でもかんでも肯定するのは無理だよ」という方もいると思います。そんな時は、否定も肯定もせずに、ただ部下の話を聞いてあげるようにしましょう。
繰り返しになりますが、ストレスを抱えた部下を否定するのは、NG対処法です。
アドバイスをする
ストレスを抱えた部下にアドバイスをするのは、NG対処法になります。
ストレスを抱えた部下は、自分のことを分かってほしいと同時に、自分の話を聞いてほしいと思っています。
にもかかわらず、部下の話をロクに聞かずに上司がアドバイスをしてしまうと、部下はさらにストレスを溜めることになってしまいます。一方的に自分のことを話す人と会話することで、ストレスを感じた経験がある人も多いのではないでしょうか?
ですので、ストレスを抱えた部下に求められていないアドバイスをすることは、NG対処法です。
精神論を語る
ストレスを抱えた部下に、精神論を語るのはNG対処法になります。
具体的には、「がんばれ!」と励ましたり、「やる気出せよ!」などと発破をかけるなどは特にダメです。
なぜなら、ストレスを抱えた部下はすでに頑張っている場合が多いから。自分では頑張っているけれど、どうにもならずストレスを溜めているのです。
ですので、ストレスを抱えた部下に、精神論を語るのはNG対処法です。
3.ストレスを抱えた部下への対処法3つのステップ
結論から言うと、ストレスを抱えた部下へのおすすめの対処法は、コミュニケーションを通じて部下が抱えているストレスを軽減させてあげることです。
そのためには、次の3つのステップを意識して、部下とコミュニケーションを取ると良いと思います。
●ステップ1|感情と出来事を特定する
●ステップ2|意味づけを特定する
●ステップ3|反論を考える
簡単に見ていきます。
なお、詳しくは「部下のストレスかいしょうのためのコミュニケーション3つのステップ【注意点も】」に、具体例を交えて書いていますので、参考にして下さい。
ステップ1|感情と出来事を特定する
ストレスとは非常に抽象的なものなので、感情とそれを引き起こす原因となった出来事を特定する必要があります。
まずはストレスを感情に置き換えます。「怒り」や「悲しみ」「恐怖」など、部下本人が一番しっくりとくる表現で良いでしょう。
感情が特定できたら、次にその感情を引き起こす原因となった出来事を特定します。
ステップ1では、感情と出来事をしっかりと特定しましょう。
ステップ2|意味づけを特定する
実は、人は出来事に対して感情が生まれるわけではありません。出来事に対して自分が勝手につけた「意味づけ」に対して感情が動いているのです。
例えば、雨の日を憂鬱に感じる人は多いと思いますが、雨そのものがイヤというわけではありません。「濡れる」「髪がボサボサになる」「傘を持つのが面倒」といった、自分の勝手な意味づけに対して、イヤという感情が出てきているのです。
ですのでステップ2では、”特定した出来事に自分がどんな意味づけをしているのか”を認識することが重要です。
ステップ3|反論を考える
最後のステップでは、ステップ2で特定した意味づけに対しての反論を考えてみます。
上記の例だと、「確かに髪がボサボサになるけど、肌は乾燥しないな」など、”別の見方をすると、●●とも考えられる”といった視点で見る感じになります。
このステップを踏むことで、今までは無意識に「出来事=意味づけ」となっていたものが、だんだんと「必ずしもイコールじゃない」と思えるようになります。
まとめ
本記事では、部下のストレス対処が大切な理由や、ストレスを抱えた部下への対処方法について紹介しました。
部下のストレスに対処することは、様々なメリットやリスク回避になります。そして、部下のストレス対処のポイントは、正しいコミュニケーションになります。
ぜひ、ストレスを抱えている部下に正しい対処をするようにして下さい。
※部下のストレスマネジメントに関してまとめていますので、ぜひご覧下さい。
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